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手数料無料ETFと投資信託の比較、結局は、、、

手数料無料ETFと投資信託の比較

ETFの一部手数料無料化に伴い、従来のインデックス型投資信託の購入判断が分からなくなってきましたので、日経平均指数に連動する投資商品で比較して見ました。結局は、手間を考えると従来どおりの投資信託で良いと思いますので、理由を説明します。

ETF手数料無料化の波

手数料無料化の波がETF(上場投資信託)にも押し寄せています。まだ一部ですが、国内ETFでは売買手数料無料化、海外ETFでも買付手数料無料の商品が現れています。

これらの手数料が無料になるという事は、比較的信託報酬率の低いETFが積立でもメリットが出る事が期待できそうです。このため、従来のノーロードのインデックス型投資信託と比較して効果を見てみます。

ETF投資信託の比較

それでは、ETF投資信託の比較をします。対象商品と比較結果は次のとおりです。

対象商品

比較する対象商品は、日本市場の代表として日経平均225指数に連動するものにしました。

ETFでは、「iシェアーズ・コア日経平均ETF」にしました。楽天証券なので売買手数料が無料になっており、日経平均225指数に連動し、東証に上場しているETFの中では最も信託報酬率(0.1155%税込)が低い商品です。

ETFは分配金がありますが、自動的的に再投資できません。複利効果を挙げるためには再投資しなければなりませんが、自分で追加購入する必要があります。

投資信託では、eMAXIS Slim国内株式(日経平均)を選びました。上記同様に日経平均225指数に連動しており、このクラスでは最も信託報酬率(0.1540%税込)が低い商品です。

また、分配金は自動的に再投資してくれますので、複利効果が期待できます。

比較結果

次の図は上記の2商品の投資信託ETFを20年間積立てた積み立てた推移です。

積立金は100/年(金額は無単位にしていますので適当に換算してください)、利回り3%(分配金を含み非課税)、利息及び信託報酬率は年末に1回計算をしています(このため実際とは誤差があります)。

ETF(再投資)は分配金を自分で同じ商品を購入したものです。

ETFと投資信託の積立推移、日経平均225指数に連動

これを見ると投資信託ETF(再投資)では、20年目でもほとんど差が小さいことがわかります。要所を数で表すと次のとおりです。

投資信託とETFの積立比較、20年間

結論

20年目で、投資信託2,721に対して、ETF(再投資)2,732とわずかに上回っています。

しかし、ETFを再投資するためには、自分で分配金分、同じ商品を購入しなければなりませんので、その手間を考えると従来どおりの投資信託の方が良いと思います。

つまり、積立ではノーロードのインデックス型投資信託日経平均225指数に連動)が良いという事です。

ETFの場合は少し信託報酬率が低いですので、従来どおり、まとまったお金で購入し、定期的な分配金を期待する場合に購入するとなります。

共に従来どおりの考え方です。

さいごに

期待していた手数料無料のETFですが、投資信託でも同様の信託報酬率引き下げの努力がされていますので、あまり効果が無いことがわかりました。

しかし、このような投資商品の経費を下げる動きはこれからも続いていくと思われます。大切なお金を有効に活用し、少しでも潤いのある生活に使っていきたいものですので、この動きに遅れないよう付いていきたいと思います。