SNSを活用すれば簡単にブログを書けるようになりました。そのうちに本を出版したいと考えている方もおられる事でしょう。ひところは自費出版と言えば結構な費用が必要でしたが、電子出版が比較的気軽にできるようになってきています。ブログの延長のような電子出版をいくつか紹介します。
気軽にできる電子出版の一例
電子出版と言っても、従来の大手書店や書籍会社が実施している比較的高額で条件の厳しいものから費用が少なく失敗しても「まあいいやぁ~」と気楽に始めるものなど様々です。
ここでは、最近電子公告で目に付く、デザインエッグ社が運営するMyISBNとパブ―、そして以前からあるAmazonのKDP(Kindleダイレクト・パブリッシング)について簡単に説明します。
まずはスモールスタートで、とりあえず出版してみて、その後のことはその時に考えるでも良いかと思います。
MyISBN
紙の書籍を、全て自前で実施すれば4,980円で出版できます。販売は紙の書籍だけですが、Amazonのオンデマンドを利用するため書籍の在庫を持ちません。また、本の国際規格番号であるISBN(国際標準図書番号)を付ける事ができます。
主な特長は次のとおりです。
- 登録費用4,980円のみで出版できます。
- 必要なデータはPDFデータのみで、MyISBNに送り、登録します。
- 販売価格には、印刷費等の諸経費の方が大きくならないための最低価格があります。例えば、150頁で1,600円、250頁で2,500円(以後、1頁1円)です。
- 受注があるとAmazonのオンデマンドサービスで印刷・製本・配送してくれます。
- 売れると売上月から半年後に印税が10%もらえます。
- 書籍にはデザインエッグ社のISBN(国際標準図書番号)が付与され、全国の本屋さんやAmazon等から購入できるようになります。
少し販売価格が高めになるのが気になる所です。
詳細は下記サイトをご覧ください。
パブ―(Puboo)
パブ―は、上記MyISBNと同じくデザインエッグ社が運営する電子書籍のサービスです。MyISBNは、電子データを基に紙の書籍を販売するサービスですが、こちらのパブ―は、スマホ・タブレット・PC(パソコン)から読む形態を主としたサービスです。
作成した電子書籍は、パブ―が運営するサイトでの公開・販売は無料ですが、Amazon Kindleストアと連携できる有料のプレミアムプランがあります。
プレミアムプランの主な特長は次のとおりです。
- プレミアムプランでの利用料金は500円/月です。
- 販売価格の最低価格は10円~上限価格は10,000円です。
- 紙の本の出版も可能で(ただし800頁未満の制限があります)、5,000円(税抜)の費用がかかります。
- 印税は、パブ―サイトの場合に販売価格の70%、Kindleストアの場合に販売価格の30%、紙の本の場合に10%です。
- 印税の支払は、3,000円を超えた月から振込請求が可能になり、パブ―サイトからの販売分は売上月の2ヶ月後、Kindle販売分は売上月の3ヶ月後に支払われます。
- Kindleストアに出店でき、出版冊数は無制限です。ただし、紙の本の場合で販売30冊未満の時に限り、8,500円(税別)の絶版手続き費用が発生します。
紙の本を電子出版される場合は、MyISBNの方が少し安く、紙数の制限もありませんので、あらためてMyISBNから出版された方が良いです。元々は、異なる会社だったために細部で異なるところがあります。
詳細については、次のサイトをご覧ください。
KDP(Kindleダイレクト・パブリッシング)
少しハードルが高くなりますが、Amazonが提供する電子出版サービスです。すごいですね、さすがAmazonだと関心してしまいます。
主な特長は次のとおりです。
- 誰でも無料で電子出版できます。
- 最低価格は99円です。
- 印税は、自動的には35%ですが、KDPセレクト(90日間のKindleストア独占販売制限が発生します)に登録すると最低価格250円/冊・70%となります。
- 対応している電子データのフォーマットは、word、PDF、XML等々定番の書式をサポートしています。書式が乱れる可能性があるので、mobiファイルで送るのが良いようです。mobiファイルは、アップル系文書作成ツールpagesでepubファイルを作成し、これをmobiファイルに変換してKDPに送付・登録します。※Windows/EdgeからiCloud経由でpagesを動作させたところハングしたり動きがおかしくなりましたので、wordで作成し、.docxファイルで送った方が良さそうです。
- 登録された電子書籍は、48時間以内に世界各国のKindleストアで購入可能になります。
Amazonカウントが必要ですが面白そうです。翻訳ツールを使って英語の本を出版するのも夢ではありません。
詳細は次のサイトをご覧ください。
→Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシングをみる
さいごに
むかし、好きな歴史小説を読んでいるとこのような文才があれば、執筆生活もできるのになぁ~と夢想した事もありました。しかし、今ではそれも夢ではありません。小説は無理でも、生活の知識とかブログの延長でも良いわけです。
売れる売れないは別にして、そのような事も1度はやってみたいものですね。。。