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下げて下がった株主優待と株価、すかいらーくの株主優待制度

下げて下がったすかいらーくの株主優待と株価

すかいらーくの株主になると貰える優待カード金額が大幅に引き下げられ、発表された翌日の株価が大幅下落です。新型コロナウイルスの影響で売上が落ち込んだのが理由ですが、会社がつぶれては元も子もないので、しかたの無いことなのでしょう。少しニュース鮮度が落ちていますが、今後のために記録しておきたいと思います。

すかいらーく株主優待制度の変更

すかいらーくの株式優待制度では、すかいらーくグループのレストラン等で金券として利用できる優待カードが貰えます(対象者:6月末基準日、12月末基準日の株式保有者)。この優待カードの金額が大きいのが魅力でした。

変更前後の優待金額と利回りの比較

すかいらーくは、2020年9月10日の日本株式市場後15:00に株式優待制度を変更することを発表しました。これを受け、翌日の株式では、前日終値1,684円/株から翌日終値1,521円/株と163円の大幅下落です。

次の表は、優待制度の変更前と変更後の優待金額と利回りの比較です。利回りは発表翌日終値1,521円/株での100株、300株、500株、1,000株の数値で計算しています。

すかいらーくの株主優待でもらえる優待金額の比較

すかいらーく株主優待でもらえる優待金額の比較】

変更前は、300株以上の方が利回りが良かったのですが、変更後は逆に100株の方が良くなっています。

株価の大幅下落と共に利回り低下は株主にとって大きなダメージです。

変更した理由

株主優待制度をこのように改悪した理由は、何といっても新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための営業時間短縮や外出自粛による客離れです。宅配や持ち帰りが大きく伸びていますが、カバーできなかったようです。

元々、すかいらーくは業績悪化の時期があり、2011年に米国投資会社のベインキャピタル傘下に入り助けてもらいました。業績回復後、ベインキャピタルすかいらーく株式を売却する際に、従来の株式優待金額を3倍にして変更前の制度になっていました。株価上昇で売り抜ける釣り餌のようにです。

このため、いつかは優待制度が縮小されるのではないかという憶測が流れていましたが、すかいらーくから優待制度を維持し、配当と一緒に考えるとの方針が出ていましたので、今回の決定は残念です。

株主優待を維持して配当で調整すると考えていたのですが、このような状況では、配当もかなり怪しいです。経営者がこのままでは危ないと本当に考えたのでしょうね

株価急落前後の状況

2020年9月10日に「すかいらーく株主優待制度変更」の一報が流れましたので、その株価の動きを少し追ってみました。

夜間取引

次の図は、スマホから見た「すかいらーくHD」の株価チャートです。当日の市場取引終了後に大きなニュースが出ましたので、即売却もあるかと覗いてみましたが、既に時遅しです。

以前に急落した時に数日後ある程度戻したこともあり、少し様子見をすることにしました。このあたりが下手くそなところかもしれません。

すかいらーくの夜間取引の状況

すかいらーくの夜間取引の状況】※SBI証券

翌日株式市場開始前の板の状況

次の表は、翌日の株式市場が開く前の板(買い注文と売り注文の一覧表)の状況です。夜間取引よりもさらに株価が下がっています。

取引開始前のすかいらーく株価の板の状況

すかいらーく株価の板の状況(取引開始前)】※auカブコム証券から

現在のチャート

 次の図は、翌日の9月11日から遡って5日間の1時間足のチャートです。

9月11日開始早々大きく下げ、ちょっと戻して終わっています。

すかいらーくの株価チャート(1時間足)

すかいらーくの株価チャート(1時間足)】※SBI証券から

 

今後の方針

さて今後どうしたものかですが、既に売る時期を逸したきらいがありますし、さらに差下がる可能性も十分にありますが、当面保有です。まぁ得意の塩漬けですね。

私の買値は比較的下値を拾いましたので、9月10日終値より100円程度下回っています(それでも評価損がでている状況ですが)。このため、買値付近に戻った時には再度売却検討かとも思いますが、そのような事は他の方々も同様に考えている事ですので、なかなか戻らないだろうなと考えています。

これから期待する事としては、次の2点です。

  1. 新型コロナウイルス感染終息後のダメージを受けた分野の株価反騰:大きくダメージを受けた分野はその反動で大きく戻るものですので。
  2. とは言え今の大きな社会構造の変革は新型コロナウイルス感染終息後も残ると思いますので(継続があたりまえになる)、すかいらーくとしても、これに順応できる業態変更に期待したいです。

さいごに

 

すかいらーくは、バーミヤン、ガスト、しゃぶ葉むさしの森珈琲夢庵、ジョナサン、ステーキガストグラッチェガーデンズ藍屋、chawan、TOMATO&ONION等々さらにまだあり、使い勝手の良いチェーンですので、なんとか頑張っていただきたいと思います。

これから定年を迎えるにあたり、私を含めて多くの方が「すかいらーく」株を購入し、ダメージを受けました。今後株式優待制度が元に戻る事はもう無いと思いますが、早く業績を回復し、次は配当を厚くしていただきたいと願っています

終わりの無いことはありませんので、早く業績を回復されることを期待しつつ、「すかいらーく」を応援していきたいと思います。