ネット銀行の大手である住信SBIネット銀行が優遇サービス「スマートプログラム」のランク判定条件と特典であるATM手数料・他行振込手数料無料回数の変更を発表しました。セキュリティ強化の一環として始めたスマホの「スマート認証NEO」利用の促進を図る事が目的ですので、変更内容を含めて良い改定だと思います。実際に影響を受けるのは2021年6月からですが、この内容を説明します。
スマート認証NEOとは
従来、スマホアプリの住信SBIネット銀行に入るためには、事前に「スマート認証」アプリを実行し、その実行している間に住信SBIネット銀行に入る方法を取っていました。
これが、スマート認証NEOに変わりました。
「スマート認証NEO」では、スマートフォンに登録された本人確認情報を紐づける認証機能で、指紋や顔認証によりスマホの住信SBIネット銀行に入る事ができます。
一度セットすると、例えば指紋認証だけで入る事ができますので、処理が簡単になりました。
スマート認証NEOの詳細は次のサイトをご覧ください。
住信SBIネット銀行のスマートプログラムとは
住信SBIネット銀行では、利用に応じて特典が得られる「スマートプログラム」というサービスがあります。
特典としては次に2点です。
- 利用に応じて決められた回数、ATM手数料が無料になります。
- 利用に応じて決められた回数、他行への振込手数料が無料になります。
従来との特典比較
スマートプログラムは4つのランクがありますが、各ランク決め条件と特典が次の表のように変更になります。
黒字見え消し線があるのが従来の条件や特典で、赤字が今回の変更後に対応するものになります。
主な変更内容は次のとおりです。
- ランク2とランク1が、スマート認証NEOを登録しているか否かになりました。
- ATM利用手数料は、変更前は入金無料(入金回数に制限無し)で出金回数だけの制限でしたが、変更後は入金・出金共に合算した回数制限になりました。
- 他行振込手数料の無料回数が、ランク2以上で少し増えました。
適用開始は、2021年4月末からでその時点の登録状況等に応じて、2021年6月からランクに反映されます。
変更による影響
ATM利用手数料の無料回数が入金でも制限有りになりましたが、どちらかといえば良い改定だと思います。その理由は次のとおりです。
- スマホを利用する場合には、セキュリティ強化した「スマート認証NEO」を設定する事は必須ですが、それだけでランク2以上が確実となります。
- ATM利用手数料では入金でも無料回数の制限がつきますが、ネットバンキングやキャッシュレス決済の普及により現金での入出金回数が減少しています。私の場合でも月に1度あるかないか程度です。
- ネットバンキングを利用する上では他行振込回数が増えているので大変良いと思います。
さいごに
私の場合は、住信SBIネット銀行を利用させていただいてますので、「スマート認証NEO」もスマホにインストール済で日々活用しています。生体認証なので、アクセスがとても簡単です。ただ、生体認証は指や顔にケガをするとエラー発生でアクセスできなくなりますので、PIN設定も必須です(本アプリもPIN設定可)。
今回の変更については、アプリをインストール・設定するだけで難しい操作はありませんでしたので、大歓迎ですね。これからも使い勝手のよい改善に期待したいと思います。