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老人は米ドル100円を待つ、その理由

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定年後の保有資産を安定的に守るためには米国株式等の運用は必須です。そのためには円を米ドルに交換する必要がありますが、為替差損がなるべく無いように、その目安を考えてみました。

米国株式等の保有のすすめ

新型コロナウィルスの影響で世界中大変な状況ですが、日本株式市場の低迷と比較し、米国株式市場は、いち早く復活の気配が見えます。

老後の大切なお金を守るため、ある程度米国株式等の保有は必須と考えていますが、米国株式を購入するためには、主に次の2点を考慮しなければなりません。

  1.  日本円を米ドルに交換する手数料を抑える
  2. 為替差損が極力発生しないように円高のタイミングで米ドルと交換する

1は簡単、2は難しいですが、各々について説明します。

交換手数料を抑える

交換手数料は、ネット証券では比較的低く抑えられています。ただし、FX(外国為替証拠金取引)を活用するとスプレッド(ドル円の買いと売の差)が交換手数料相当になりますので、さらに割安で交換することができます。

私は、SBI証券を利用させていただいていますが、SBI証券で100万円を1万ドルに交換する場合(為替レートは1ドル=100円とします)、通常の両替であれば、100円→1ドルで25銭ですので2,500円になります。一方、FXを活用するとスプレッド0.2銭なので、20円で済みます。 金額的には小さいですが、比較値としてはすごいですね。

日本円を米ドルに交換するタイミング

過去の円高を見ると、2008年リーマンショック時の87円/ドル、2011年東日本大震災時の76円/ドルがありました。 

特に、東日本大震災の時が戦後最大の円高を記録しました。この時の理由として言われたのが、復興のため日本が持っている海外の資産を引き上げるのではないかという憶測からでした(海外資産を円に換えることで円買いが進む)。

ドル円交換時期の予測

 次の図は、20年前を100とし、米ドル(対円、黄色)、NYダウ(青色)、日経平均(赤色)を比較した相対チャートです。 

米ドル(黄色)は、円安(ドル高)で125円/ドル、円高(ドル安)75円/ドルの範囲に。20年間の長きに渡って収まっています。

ドル円の範囲

日本円は他の通貨と比較して安全資産といわれ、これまで何かの危機が発生すると相対的に高くなる傾向にありました。しかし、今回の新型コロナウィルスによる危機は米国を含めて世界的に影響を及ぼしています。

つまり、今回は日本だけでは無く世界的な危機ですので、下の線の75円/ドルは暫く無いのではないかと思います。

そうすると、少し下の10%程度下がったあたりで心理的な節目となる100円/ドルが次の目安になるのではないかと考えています。ここでじっと待ちます。

さいごに

今回は、米ドルの購入時期について考えてみました。将来のことを予測することは本当に難しいですね。昨年、誰が今の状況を予測できたでしょうか。無理なことはあきらめて、今できる最善の事を考えましょう。でもこれも難しいですね。

株なども急上昇すると思わずイナゴのように買いたくなります。そこはぐっと我慢して、奥さんに何かプレゼントをすることなど、次の次の手を考えましょう。

定年後に活きるお金です。大切に活用しましょう。