年金を受給するためには、予め市中銀行や郵貯の口座を登録しますが、この登録には、ネット銀行も可能です。ネット銀行は、窓口が無いので少々不安な面もありますが、手数料等のコストが低いですので活用しない手はありません。このため、特に無料引き出し回数の比較等お金の入出金サービスについて調べてみました。
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年金が受給できるネット銀行
現在(2020年7月)、年金が受給できるネット銀行は次のとおりです。これらのネット銀行について比較してみたいと思います。
年金受取口座にするネット銀行の比較
引き出し手数料無料回数、年金受給による優遇サービス、他行への振込手数料無料回数等について比較してみたいと思います。
引き出し手数料無料の比較
次の表は、ネット銀行がどこのATMを利用できるかを現したものです(一部省略しています)。
表中の記号は、○は入出金無料、△は各ネット銀行固有の優待ステージ(レベル)毎の出金無料回数があることを示しています。また、1とか4とか数字が記載されているのは、月当たりの無料出金回数を示しています。
住信SBIネット銀行や楽天銀行の出金手数料無料プログラムは、無料回数が少ない優待ステージであれば、それほどハードルの高いものではありません。
また各ネット銀行とも、自行への入金手数料は原則無料です。
引き出し手数料無料だけを見るとイオン銀行が大手銀行のATMから可能ですし、しかもイオン系スーパーにあるATMからは24時間無料で引き出しができますので一番ですね。
年金受取口座にする優遇サービス
住信SBIネット銀行は、独自の優待サービス「スマプロランクUP&ポイント」の一項目をクリアすることになります。
楽天銀行は、楽天スーパーポイントが受取毎に1~3ポイント加算されますが、これよりも年金受取の翌月の他行振込手数料が3回無料になるところが大きいですね。
イオン銀行は、独自の優待サービス「イオン銀行Myステージ」のスコアが30点加算され、これだけで他行ATM入出金手数料が1回無料になります。
その他は特にありませんでした。
他行への振替手数料無料の比較
住信SBIネット銀行は、上記と同じ独自の優待サービス「スマプロランクUP&ポイント」の一項目をクリアすることになります。
楽天銀行は、年金受取の翌月の他行振込手数料が3回無料になり、使わなかった無料回数は2回まで翌月に繰り越して、最大5回まで保有できます。
イオン銀行は、独自の優待サービス「イオン銀行Myステージ」のスコアが30点加算されますが、これにあと20点加算され50点以上になると他行宛振込手数料が1回無料になります。なお、この場合は他行ATM入出金手数料が2回無料になります。
その他は特にありませんでした。
さいごに
私的な結論でいえば、(この記事に書いていませんが)証券会社と連携するのであれば住信SBIネット銀行か楽天銀行、ポイント還元を重視するのであれば楽天銀行、食料品・日用品でイオン系スーパーを良く利用するのであればイオン銀行でしょうか。
最近では、それほど現金を使わなくなりましたので、ほとんど大手銀行へ行く機会が無くなりました。うちの奥さんはまだ紙の通帳の愛用者なので、市中銀行必須なのですが、これもだんだん少数派になっていくのでしょうね。
ネット社会に遅れないように、でも楽しみながら付いていきたいと思います。