いつ何があるか分かりませんので、エンディングノートをまとめておくと安心です。ネット社会で大切なお金をネット銀行に預けたり、ネット証券で運用していたりで、もしもの時に何が何だか分からなくなると残された家族は大変です。自分の投資構造の確認にもなりますので、まずはお金の面で可能なところからまとめましょう。
エンディングノートとは
エンディングノートとは、自分が亡くなった場合や認知症になって自分の意思をうまく伝えることができなくなった場合を想定し、自分の希望(相続、葬式等)、自分の財産、家族・親族関係等をまとめておくノートです。
いざという時にすぐ見つかる場所に保管しておかなければなりません。しかし、重要事項が記載されている資料のパスワードなど絶対に一緒にしてはいけません。
直ぐに全部を明確にするという事は意外と大変です。自分の意思も曖昧なところがありますので。そこでお金に関することだけを、まとめてみました。
お金に関する事
お金に関するものとしては、資産と負債があります。これらについては、済んだものは1年ぐらいまとめて保管した後は捨てましょう。自分ではわかっていても家族が混乱します。
資産としては
資産としては次のようなものがあります。意外と洗い出してみるとあるものですね。
- 不動産:自宅
- 預貯金:金融機関名、支店、口座番号、カードの在り場所、ネット取引をしている場合はURLやパスワード、連絡先等
- 株式等:証券会社名、支店、口座番号、ネット取引をしている場合は、URLやパスワード、連絡先等
- 生命保険、損害保険:証券の在り場所、掛け金と引き落とし口座、連絡先
- 公的年金:種類、基礎年金番号、年金証書番号、連絡先、受取口座
- 企業年金:企業年金担当部門の連絡先、会社における本人情報等
- スマホ:スマホの契約情報、連絡先
- その他の資産ではありませんが:実印、マイナンバーカード、パスポート等
負債として
負債としては次のようなものが考えられます。なお、資産よりも負債の方の額が大きい場合は、相続放棄することもできます。
- ローン関係:契約書、引き落とし口座、団信保険契約書等
- クレジットカード:カード会社、番号、連絡先、引き落とし口座等
資産関連資料の保管場所
上記のものは見たいときにすぐに出せなければ意味がありません。ただし、パスワードのようなものはセキュリティをしっかりする必要があります。
このため、上記のものはエクセル表にまとめ・印刷してファイルに保管して置くことでエンディングノートの資産編になります。また、パスワードなどは例えば暗号付きのUSBメモリに格納して別保管しておくのが良いと思います。
そしてファイルに保管するものは家族で共有し、パスワード等が格納されているものは奥さんと共有しておくなどの手が考えられます。
とはいえ、資料とか大切な権利書等書類とか実印等はばらばらになると探すのに大変ですので、できれば丈夫な耐火金庫を購入して保管しておくと安心です。3万円~5万円とちょっと高いですが。
その他
今回は、お金を中心にまとめて見ましたが、エンディングノートは自分の希望や残された家族が困らないような事を書いておくものです。
このため、その他としては、お葬式やお墓の形態、処分して欲しいもの(趣味とか)、臓器提供の意思(年齢制限で不可の場合もあります)、相続の希望、デジタル情報(SNS情報、会員情報、連絡先、クラウド情報)の取り扱い等々があります。
さいごに
私もエンディングノートをまとめて見ましたが、まだ完全ではありません。自分でもいざ書こうとすると沢山迷いがあるんですね。でも書けることだけでも良いと思っています。
お金の面は、奥さんが一番の関心ごとでしょうから、年に1回は整理をしています。頭も整理されます。また、近い親戚含めた家系図を書いてみました。相続が絡んできます。でも家系図はうちの子が興味深く見ていましたね。
少々大変ですが、やってみると結構おもしろいと思いますので、できるところから始めてみるのが良いと思います。いざという時に必ず感謝されます。。。たぶん。。。