まもなく2020年の確定申告が始まります。医療費控除やふるさと納税をしている方はもちろん、私の場合は株式等の投資も行っていますので確定申告は毎年行事となっています。我が家の準備すべき内容を紹介します。
確定申告する理由
サラリーマンで有れば、否応なく所得税が源泉徴収され、住民税はその所得内容から自動的に計算されます。しかし、手間を惜しまずに確定申告を行う事で意外と払い過ぎの税金が還付され、翌年の住民税も軽減されます。
我が家の場合は、医療費控除、ふるさと納税、株式等損益通算と損失繰越、総合課税、企業年金等の関係で、毎年必ず確定申告を行っています。
今は、e-TAXで確定申告ができますので、土日でも可能ですし、一度実施すると後はほとんど毎年同じ作業の繰り返しになりますので、比較的簡単です。
準備すべき主な内容
確定申告の時期は、毎年2月16日~3月15日です。我が家でも確定申告の準備を始めましたので、主な項目を簡単にご紹介します。
医療費控除
我が家の場合は年々医療費負担が大きくなってきており、毎年10万円以上控除されています。
準備としては、医療機関・薬局でもらった領収書から医療費の明細(氏名、病院等支払先、医療費区分、医療費の額、補填された金額)をエクセル表で作成し、医療費合計金額を計算しておきます。これは奥さんに計算してもらっています。
ふるさと納税
ふるさと納税のメリットは、寄附先の地方自治体から返礼品が貰える上に、所得税・住民税から寄附額の内、約2,000円を引いた金額が控除できる事ですね。
これを行うと確定申告時期の前に寄附先の自治体から「寄附金受領証明書」が送られてきますので、大切に保管しておきます。
確定申告書の提出時にこれを添付しますが、e-TAXの場合は(いつでも提出できるように)保管しておくだけです。
企業年金
私は、まだ継続雇用ですが、少し企業年金を受けています。この企業年金受給時に所得税・復興特別所得税が7.6575%源泉徴収されています。
年金の控除としては、公的年金等控除がありますので、ここもしっかりと申請します。
総合課税
株式投資をしていると一般的に配当金がでます。この配当金は、通常20.315%(所得税及び復興特別所得税15.315%、住民税5%)源泉徴収されます。
しかし、年収約900万円以下の人については、所得税を総合課税にして配当控除を活用し、住民税は源泉徴収のままにした方が良いと言われています。
このため、対象年のNISA以外の配当については、源泉徴収された所得税分と住民税分を全て計算して合計額を出しておく必要があります。
この場合は、所得税だけでは無く、住民税についても確定申告をしなければなりませんので少し手間ですが、結構還付されますので、必ず実行すべきです。
株式等損益通算と損失繰越
株式等の投資を行っていると必ず売買益が出るとは限らず売買損失がよくあります。このような場合に他の口座の利益分を損益通算したり、翌年以降3年間損失を繰越すことができます。
このため、対象年の株式等損益表を事前に作成しておく必要があります。
これから変わる事
事前申請が必要ですが、2021年3月からマイナンバーカードが健康保険証として使えるようになります。
これを行うと、e-TAXで確定申告を行う時にマイナンバーで紐付けられた医療費情報がダウンロードでき、確定申告書に反映させることができます。つまり、自分で医療費にレシートを使って計算する必要がなくなります。
2020年は無理ですが、2021年分から可能になるかもしれません。
詳細は次のサイトでまとめていますので、ご興味があればご覧ください。
さいごに
納税は国民の義務です。しかし、自分の意思以外のところで必要以上に納める必要はありませんので、還付できるお金はしっかりと取り戻したいものです。
限られた収入の中で納税はしっかりと行い、還付されたお金は余暇にまわす等、より活かしたお金の使い方をしたいものです。