たのしくためる

へたな横好き白ノ葉ブログ

いつの間にか保有している携帯キャリア3社の株式とその比較

携帯キャリア3社の株式の比較

2020年3月の株価大暴落の後に、思わずドコモの株を購入しました。気が付けば、ソフトバンク株、auKDDI株も持っており、3大キャリアの株式を全て保有していることになります。なんとも方針の定まらない投資ですが、株式市場が不安定なこの時期ですので、今後の方針を考える上で比較・整理してみたいと思います。

携帯3大キャリア株の保有の経緯

最初に保有したのは、ソフトバンクです。ソフトバンクグループから携帯部門が分離してIPO(新規公開株)がありましたので、そのタイミングで購入しました。当時から高配当が予想されていましたので、配当狙いです。また、IPO株は上場後に値上がりするケースが多いので、その狙いもありました。ただし、IPOでの値決めは1,500円/株でしたが、これを超えたのは数回しかなく、値上がり益を享受するまでは至っていません。

次に購入したのが、携帯電話auブランドのKDDIです。購入当時は現在よりも1千円ぐらい安かった事、そして株主優待制度がありましたので、高配当と株主優待品狙いです。評価額はほとんどマイナスになりませんので、数少ない?成功事例です。

最後が、ドコモです。携帯電話網が順次5G(第5世代移動通信システム)に移行しており、その期待でKDDIの株価が健闘している事で同様にドコモにも期待できる。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響で一旦大きく値を下げた事があり、戻り基調の時に購入しました。こちらも今のところは評価益が出ています。

携帯3大キャリア株の現状

現状の3社の株価や関連指標を比較してみたいと思います。

株価と配当利回り

次の表は、ドコモ、ソフトバンクKDDIの2020年8月20日時点での株価、予想配当と予想配当利回り株主優待の有無(金額換算値)、予想配当と株主優待を合わせた計算した実質利回りを示しています。

携帯キャリア3社の株価等の比較、2020.8.20時点

【携帯キャリア3社の株価等の比較(2020.8.20)】

各社とも売買単位は100株ですので、例えば、ドコモの場合では、最低購入金額260,350円(100株)で、配当10,000円/年となります。

予想配当については、携帯電話というエンドユーザに密着している事業なのでと思いますが、比較的手厚くなっています。さらにKDDIは、株式優待制度があります。

指標の比較

次は、PBR、PER、前期配当性向を比較した表です。

PBRは、株価純資産倍率で会社の純資産を株価で割った値です。例えば、会社が解散したとしたらその資産は株主に分配されますが、1倍であれば株価と同じ金額が、2倍であれば、1/2が戻ってくることになります。

PERは、株価収益率で利益を株価で割った値です。利益が確定するのは将来ですので、ここでは予想値を使っています。

前期配当性向とは、前の期における税引後利益に対して配当をどのぐらい支払ったかの割合です。株主への還元に熱心な会社かどうかという判断の一つになり、事業分野によりますが、だいたい20~30%が通常の目安です。

携帯キャリア3社の指標の比較、2020.8.20時点

【携帯キャリア3社の指標の比較(2020.8.20)】

この表をみると、ドコモとKDDIが株主還元にも厚く、堅実な数値に見えます。

ソフトバンクは、配当性向がすごいですね。この結果として予想配当利回りやPBRが高くなっています。ソフトバンク株の20%強は、ソフトバンクグループの代表者がお持ちですので、次の投資のために集めているのだと思いますが、このため、暫くはこのままの配当政策で行くのだろうなと考えています。

KDDIの株式優待制度

この3社で唯一実施しているKDDI株主優待制度を紹介します。

概要

KDDI株主優待制度は、保有株式数と保有期間により優待品としていただける品物の価格が異なります。

  • 100株以上:3,000円(5年未満)、5,000円(5年以上)
  • 1,000株以上:5,000円(5年未満)、10,000円(5年以上)

今年の選択

私の場合は、最低保有可能な100株で5年未満ですので、3,000円相当の品物になります。

送られてきたカタログの中から選んだのは下記の「気仙沼産・ふかひれ使用 ふかひらスープ」です。6袋しか入っていないので(1袋500円か)、どうかなと思ったのですが、家族が欲しいというので。。。

ちょっと贅沢な気分です。

KDDIの株式優待品の一例、今年はふかひれスープ6袋

KDDIの株式優待品の一例】

これからの方針

各社の数値的には悪くないと考えています。高配当ですし、5Gの広がりで、益々、スマートフォン等モバイル機器の利用範囲が広がりますので、なんのことは無い、継続保有です。

少々、ソフトバンクが気になりますが、これは、親会社のソフトバンクグループの状況に大きく左右されます。

ソフトバンクグループの代表者の方は、今まで大切にしていた米国の通信会社や組込みコンピュータのARM等を売却して現金保有を高めて暫く守り経営をしていくと言われています。でかい損切ですが、さすがだなぁ~と思いました。一流経営者は違いますね。

さいごに

携帯電話の利用料は高いですね。楽天モバイルの参入で変わりそうな気配でしたが、なかなか改善しません。

一方、株式投資で考えると各社とも株主への利益還元には比較的熱心です。つまり皆さんの支払う利用料が株主に還元されている訳です。

株式保有には最低15万円~34万円と簡単に融通できるお金ではありませんが、スマートフォンの高い利用料を株式配当で少し取り返すという発想でも有かと思います。

まだまだ、株式市場が不安定な動きを続けていますので、何度かまた大きく下がる可能性もあります。そのようなタイミングで考えられるのも良いのではないでしょうか。